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陶芸歴30年、岸和田と和歌山で陶芸教室を主宰してます。うつわ作りの話いっぱいと、和歌山の暮らし。笑うように生きたい。


by 中出聖子

聖工房のリーフレット。

聖工房のリーフレット。
いろいろこだわって作りました。

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評判もよくて、カワイイって言われるととても嬉しいです😊

イラストは娘に描いてもらいました。
親バカかもしれないけれど、子どもの時からとにかく絵を描くのが好きだった娘のイラストは、なんかいいなと思ってるので。

デザインや紙質や字体にも、こだわって作りました。

友人の事務所にお願いしたのですが、あれこれと細かいことにまで悩んで、あきれられたかも。
でも、私のいろいろな思いを、穏やかに冷静に受け止めてくれる優しい人で、よかった!
おかげさまで、とても素敵な、思い描いていた以上のものができました。

何でもどんなものでも、作ることがやっぱり好きなんですよね。
作ることって楽しい!!



お願いしたのは、http://niskur.net/

奥様は、同業で、大好きな友達。
一緒にいるだけで、なんか癒される人。
土で成型して漆を塗り重ねて器を作られてます。
陶芸家?でいいのかな?

北九州の山の麓、古民家を少し改修して、家族と共に暮らしています。
ほっこりするご夫婦。
素敵な生き方だなあと思います。





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岸和田教室KIKI-clubをやっております。
和歌山でも、教室、体験、小さなギャラリーをしています。
ご興味のある方はお問い合わせください。




# by kiyoi-kobo | 2019-12-26 12:00 | 陶芸
久々に和歌山のランチの話。

ブログに書こうと思って、写真は撮るのだけど・・・だけど、だけど、で書き残したお店。
やっぱり素敵なので、ご紹介しておきます。


トコトワ・デリ

和歌山のチョコレート専門店&カフェのトコトワさんの2号店です。
建物の外観も印象的で素敵なんですが。

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内装も大胆。
アートな空間、トコトワさんと同じで、木という素材をたっぷりと感じられる豊かなデザインです。

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開放的だけど、落ち着く感じ。

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サラダとスープとデリとパンをそれぞれ、いくつかの種類からチョイスして、プレートにするシステム。
どれも美味しそうで、ヘルシーで、もうもう、真剣に悩んじゃいますよ。

こういう食事が大好き。
こういうお店が大好き。

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デザートも魅惑的!!!!!
しっかりランチの後に、これは困るのよねー、
って、食べなければいいじゃんって話だけど、
そこは、無理無理。
ダイエットは、棚の上にあげないと笑

素敵なお店です。
また行きたいと思いながら、なかなか行けなくて残念。
人気店なので、予約をしないとランチにはありつけないかもです。


インスタを見ると、テイクアウトもできるようになったとか。嬉しいな。

toco*towa DELI
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# by kiyoi-kobo | 2019-12-25 21:53 | 和歌山

花瓶の水漏れの対処法

花瓶の水漏れ、意外にどうしていいかわからずにいるという話も聞きますので、お役に立てれば。

①ワレやヒビで水漏れしてるのか、時間が経つとふわっと全体に漏れてくるのか、原因を確認します。

②まず、作品の汚れを取り除きます。
修理した後では、取れない汚れもあるからです。
熱いお湯に浸して(注意が必要、少しずつ熱くしていく)、汚れをほどき、スポンジなどで洗う。
それでも取れない時はお湯に洗剤を入れてしばらく浸してから洗う。
磁器なら、たいていはこれで見違えるように綺麗になります。

下記の写真は、水漏れするので修理して欲しいと旧知の方に頼まれた青磁の花器です。写真ではわかりにくいですが、まあまあ汚れてました。ご高齢になると、目も悪くなって汚れに気づきにくくなりますし、重い大きいものをしっかり洗うことが難しくなりますので、無理もないのです。


花瓶の水漏れの対処法_c0337724_11103751.jpg

まずは、汚れを取り、とても綺麗になりました。磁器は吸水率はほぼ0%なので、古いものでもたいてい、この方法で綺麗になります。

ただ、修理後の写真を撮り忘れてしまったのが残念!


洗っているときに、剣山を花器の中で落としてしまったそうで、それから漏るようになったとか。思い出の品だそうで、大事にしてたのに、と悔やんでおられました。


花瓶の水漏れの対処法_c0337724_11141603.jpg

イトジリもたいへん綺麗になったのですが、お見せできなくてすみません。
水漏れの原因がわかっていますが、確認します。
高台の中にヒビが大きく入っています。内側にももっとヒビが入っていました。

貴重なものなら、本漆で継ぐこともできますが、時間と手間と費用も半端なくかかりますので、ご本人の意向では水漏れが止まればいいとの事でしたので、もっと楽なものを使わせていただきました。
櫻井釣具店が販売している、フグ印の新うるしです。
おそらくはカシューあたりが原料なのかと思いますが、本物の漆に比べると断トツに簡単です。そういえば新うるしというネーミングは誤解しやすいと、私の金継ぎの先生は言ってましたっけ。

漆というのは、充填剤でもあり、接着剤でもあります。基本はヒビの部分にしっかり入れて、余分なものは拭き取り、しっかり乾燥させることが大事です。

乾燥が確認できれば、無塗装の板の上などに花器をおいて、水を9部目ほど入れてそのまま、一週間くらい水漏れがないか確認テストをして終了です。

テストがうまくいかない場合、まだヒビが埋まっていないなら、もう一度、やり直します。


もうひとつ、修理を頼まれたのは、昔の私の作品で、薪窯で焼いたものです。
備前の土で成形し、白化粧を施したシンプルな花器です。備前と白化粧を組み合わせるのは他ではないと思うのですが、長年、ずっと試してきて、自分のテーマとして取り組んでいます。

『気に入ってて、いつも使ってるのよ』と嬉しいお言葉ではあるのですが、そのせいか、カビのようなものが・・・
毎回よく乾燥させないでしまってしまったのでしょうか、釉薬をかけないやきものなので、そういうことになりやすいのです。備前は、素晴らしいやきものではあるのですが、扱いが少し難しい器かもしれません。


花瓶の水漏れの対処法_c0337724_11104335.jpg

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で、まず、素焼きよりやや低い温度で、窯で焼きます。700℃ぐらいでは、カビも染み込んでた有機物もみんな飛んじゃいますので、新品のように見違えて綺麗になりました。
残念ながら、写真、撮り忘れですが。スミマセン。

それから仔細に花器を見てみると、小さなヒビが・・・

まずはそちらを新うるしで修理します。

それから、水漏れテスト。
先ほどとおなじように、無塗装の木の板などの上に水を入れてテストします。

3日くらいすると、うっすら板が濡れてきました。陶器は吸水性があるので、こういう事もよく起こります。
私はCP-M6という薬剤を使います。無臭で、効果も高く、安全でもあります。ただ、個人で持つには保管も面倒で消費期限も短く高価なので、おすすめではありません。

花瓶のうっすらとした水漏れは、パラフィン、要は、ロウソクを使うのが一番簡単で安価だと思います。

ただ、できれば、電子レンジやドライヤーなどで花器の方を温めておき、薄く切ったロウを少し入れて溶かします。花器をゆっくり回しながら底と側面に、ロウが行き渡るようにします。そのまま冷まし、ロウが固まれば、またテストをして終了。

ロウの方を温めてはどうですか?という質問をかならず受けます。
ロウは後の処理が面倒なので(余ったのを流しに流さず新聞などに捨てる)、空き缶などに入れて湯煎にかけるといいです。
花器に注ぐときに口縁などに付かないように気を付けてください。

以上、長々と、花瓶の水漏れの対処法をあれこれ話してみました。
ヒビやワレ、カケ、などが目立つ位置にあるときは、漆などで修理してから、金を蒔く、いわゆる金継ぎをしてもいいと思います。手間はかかりますが、素敵になります。(金継ぎはまた、知識と技術と根気がいります)

がんばってみてくださいね。




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# by kiyoi-kobo | 2019-12-24 11:03 | 陶芸
Nさんとは、私がまだまだの修行時代に師匠がやっていた陶芸教室の生徒さんとして初めてお会いしました。私が独立したその後も、なんだかんだと気にかけていただいて、奥様とも仲良くなり、おうちにも何度かお邪魔させていただくようにもなりました。
義父と同じ歳で、昭和一桁生まれ、その年代特有の照れの中にも温かいお人柄を感じることの出来る方でした。

以前に一度、ライフワークは何?と聞かれたことがあって、情けなくもはっきりこれと答えられなかったことを今でも覚えています。 
当時の自分は、家庭と子育てといくつかの陶芸教室の講師、作品作りと、もうただ目の前のことをこなすだけで精一杯で、そんなことを考えたこともなくて、いいものを作りたい、自分にしかできないものを作りたい、とはいつも思ってはいたけど、『生涯を通じて求める何かとは何だろう』、さっと答えられる問いではありませんでした。
それから、その問いはいつも頭の中にありました。
いつか、Nさんに、私のライフワークをお話ししたいと思いながら、とうとう叶わずに、数年前にNさんはお亡くなりになりました。訃報を聞いた時、膝から崩れ落ちるような感覚を覚え、しばらくは悲しくて打ち沈んでいました。
奥様は忘れずにいてくれて、時々、お電話をいただくので、お手紙を出したり、おしゃべりにお家へうかがったり、今もさせていただいています。やはり、少しお寂しそうで、一緒に思い出話などして笑い合う時間を喜んでいただけるのが、私にも嬉しいことです。

だんだん、歳を重ねると、老や死が、そぐそばにある身近なものになってきました。
どんなに抗っても、老いるものだし、必ず人は死ぬ、とわかってはいても、別れはいつも悲しいもの、ですね。

そして、私はいまだに、ライフワークという言葉の前では、呆然としています。
ずっとやっていきたいことはあります。いつも芯になっているようなものはあります。
もしかしたら、はっきりと言葉にできなくても、ふわっとしたまま、心の中にあれば、それでいいのかもとも思うのです。
未だにはっきりとした答えは出ずに、それほど気張らずに、それでも自分なりに真摯に作陶に取り組んでいきたい、そんな答えでもNさんは、中出さんらしいなあと、呆れながら、笑ってくれるかもしれません。

最後の最後まで、体が動く限り、作ることを続けていくことが、ただ、ささやかな決心なのです。


ライフワークは何? 続けることの意味_c0337724_19070608.jpg

薪窯作品、焼成時間88時間。
外は、無釉の緋色。
内は、灰瑠璃釉。
内と外で掛け分ける2色掛けを、薪窯でしか出ない緋色と釉薬とのコラボレーションで。
長年、試してきました。
いつまでも見飽きない
ちょっと不思議な茶碗が焼けました。
お茶の緑が映えそうです。


ライフワークは何? 続けることの意味_c0337724_19070921.jpg

茶碗の内側の宇宙。







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# by kiyoi-kobo | 2019-12-23 12:39
今週の木曜日は、岸和田の陶芸教室、KIKI-clubの今年の活動の最終日でした。
今年は、教室の作品展もない年なので、テーマを『ふたもの』と決め、じっくりと取り組めた年でした。
昨年末より、1年がかりで
 ・水指(薪窯に合わせて) 
 ・シュガーポット(球形につくり、ふたをカットする)
 ・基本のふたつき壺 
 ・小さな骨壺 
 ・片口(注ぎ口の付け方の練習) 
 ・宝瓶 
 ・ポット 
 ・急須  
 ・香合
と、いろいろなふたものの形状を説明、実演しながら理解を深めてもらうような内容でした。

KIKI-club陶芸教室2019年最終日@岸和田_c0337724_16135061.jpeg

これはNさん、土瓶の途中、各パーツをひいたところです。

KIKI-club陶芸教室2019年最終日@岸和田_c0337724_15264050.jpg


乾燥中の会員さんそれぞれの作品の一部です。来年早々、素焼きをして釉薬を掛けます。
教室中は、教えるのに夢中になっていて、写真を撮り忘れてばかりで、ブログの更新が滞ってしまいます105.png


今年は、さすがに正直、ちょっとハードルが高いかもと思いながらも、要望が大きかったので、思い切ってやってみて・・・
うちの会員さんは、ほんとに熱心で陶芸が大好きで、いいなあと思います。
毎回、大丈夫かなと思うことでも、ついてきてくれて、感動です。
岸和田教室では、私が講師として入るのは月に3回ですが、自習の日も熱心に来てくださって、木曜以外の日も来て作られる人までも。

人というのは、成長することに喜びを見出す生き物だそうで。それからすると、KIKI-clubは喜びにあふれている!といえますね110.png110.png

1年振り返ると、どの会員さんも成長著しいなとあらためて思います。年齢も関係ないのだと実感します。

そしてこういう人生の喜びの場に関われることは、私にも幸せな気持ちをもたらせてくれて、ほんとうに感謝です。

今年も一年、ありがとうございました。
来年は、教室作品展、おお笑輪陶展も5月にありますし、プチテーマのスリップウエア、恒例の薪窯、新年会、打ち上げ、旅行もあります。

気の置けない仲間とワイワイと楽しみ、
そして少し新しいことにも挑戦して、
気を若く持って、いきましょう!102.png

来年もKIKI-club、がんばってまいります!!

一年振り返ると、ちょいちょいブログの抜けがありますので、そういうのもぼちぼちと更新していけたらと思っています。2020年まで、あと、10日もないのかーーー、毎年、こんなふうなれど、あと10日、やれるだけのことをしましょう。
そしていい感じで新年を迎えられればと思います。





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# by kiyoi-kobo | 2019-12-22 16:10 | 未分類