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陶芸歴30年、岸和田と和歌山で陶芸教室を主宰してます。うつわ作りの話いっぱいと、和歌山の暮らし。笑うように生きたい。


by 中出聖子

陶芸教室*1月22日

寒いけど、教室の中は、熱気であたたかいかも・・・
なーんて(笑)

昨日の教室は、もうすっかりいつものKIKI-clubでした012.gif
熱心に作陶されてる会員のみなさんの質問に答えたり、説明したりが楽しくて。
やっぱり、私は教室の仕事が好きだなあ!!


妙さんは汲み出し、昌さんはスープカップをつくることになりましたが、
そろいものを作る練習も兼ねることに・・・

それで、トンボと作品に合わせたこてを手作りしました。
途中から、五十肩でお休み中の俊さんが参戦―――茶々を入れながらも何とか完成。
トンボとこての使い方の実演もしました。

そろいものを作るのは、かなり面倒くさい作業がいっぱい。
でも、手を抜かずにやれば、少し時間はかかりますが、ちゃんとそろったものができます。
がんばってくださいね。

作さんは先週作ったフリーカップの削り。
かなりたっぷりめの、ラインがとてもきれいなカップが出来ました。
そして、粉引に。
白化粧を濾して、今回は少しうすめにかけてみました。半乾きになったところでもう一度、ところどころに掛けます。濃淡の面白さを狙いました。

悦さんも先週のポットの続き・・
蓋物で、口縁にふた受けがありますので、シッタを使った削りの説明をしました。
シッタの扱いは慣れないとちょっと難しいのよね~
そのあと、ふたを削り、つまみを作り、注ぎ口を作り、持ち手を作り、接着し・・・とポットや急須は手間がかかりますが、悦さんは器用な方なので難なく出来上がり。
少しだけアドバイスさせてもらいましたが、初めてにしては、なかなかいい感じにできました。
写真をとっておけばよかったなあ。
悦さんは、自宅で白化粧を掛け、椿の花を描きます。

正さんは、初めての蓋物に挑戦。
最初に図を描いて説明をして(正さんは理系なので、まずは理屈を理解されるととっかかりやすいと思いまして)、そのあと簡単に実演をしました。
少し、苦労されている様子でしたが、もくもくと練習しては、わからないことは積極的に質問されます。
年配の男性はプライドが邪魔をして、なかなか正さんのようにさわやかには行動できない方も多いのですが、いつもさすがだなあと感心します。
そういえば、KIKI-clubの男性は、みなさん、気さくで優しくて、ダンディですねー(あら、ちょっと褒めすぎました?037.gif

あやさんは、先週の汲み出しの削り。
まだやわらかくて苦労していました。
密閉容器が高性能なのも困ったものです。
しまう前に、削り頃の7割ぐらいをドライヤーで乾かしてからのほうがいいでしょう。

浩さんは、先週の丼の削り。
よりさんは飯碗の削り。

削りでの悩むところは、ラインと重さでしょうか。
同じ形でも削り方で、全く違った雰囲気になりますし、美しいライン、思い描くラインを作るのは、存外簡単ではありません。

また使いやすいものを作るには、重さは譲れないところです。
軽ければいいわけでもありませんし、用途に応じてということになりますが、どこを削ればバランスよくほどよい重さのなるのか、一考が必要ですね。
そんな話を皆でかわしました。

あやさん、浩さん、よりさん、削ってみては確認し、また削り、と繰り返して、それぞれの着地点へ到着しました038.gif
そして、浩さんはうつわの内側に、よりさんは全体に白化粧をかけて粉引に。

粉引は、白化粧を掛ける乾燥のタイミング、掛け方、お天気、濃度等々、注意しなければならないことがいっぱいです。私も焦っているときなど、うっかり手を抜いてしまって泣きを見たことが何度もあります。
けれど、白化粧を使った装飾は数多くあり、奥も深く、とても魅力的ですね。

次回から、少し写真も撮りたいですね~
化粧をばっちりしなきゃ?いえいえもちろん、作品の写真ですよぉ(うふふ)







by kiyoi-kobo | 2015-01-23 22:22 | 陶芸教室