木箱について
2014年 12月 19日
せっかくの機会なので、教室の中でも、木箱について、少しレクチャーしました。
今回注文したのは、水指、茶碗、香合と茶道具ですが、例えば、引き出物とか、お祝いとか、そういうことでも茶道具に比べるともう少し簡易な木箱を注文することもあります。
今までの例だと、還暦などのお祝いとか、金婚式のお祝い、あるいはお祝いのお返しとか、法事のときに親戚に自分の作ったお皿を配った方もおられましたっけ。
今回は一番多いかと思いますが、茶碗の木箱について・・・
まずは茶碗の実寸をはかります。径と高さです。ミリ単位で正確に測りましょう。
木箱が大きすぎてもかっこ悪いものですし、ましてや小さければ入りません(当たり前ですが)
注文の段取りは、サイズと品名、木箱の材質、箱の様式、必要なら紐の種類、などでしょうか。
これらを、箱屋さんに伝え、見積もりをお願いして、価格が合えば注文します。
サイズは、箱屋さんの方で、最適なゆとりを加えて作っていただけますが、たとえば、プチプチなどでしっかり梱包したい場合は、自分でゆとりを指定することもできます。
そして、お待ちかねの木箱が届いたら・・・

防虫などに効果があるという布です。
これは、別注文になります。
作品は、面取りの信楽茶碗です。
志野の釉薬でいっちん(ライン)を施して志野化粧としています。
薪窯焼成ですので、自然灰と緋色がうまく表情を作ってくれました。
こちらは、和泉市のお茶とお花の先生のもとにお嫁入りです。
とても尊敬している先生なので、ただうれしいです。



箱を開けなくても何が入っているかわかるように、作品の名前と作者の名前、印を押します。
側面に書く場合もあります。

箱の表は汚れますから。
この箱は、四方桟と呼ばれるものです、二方桟というのもあります。
紐も流派により決まった色がありますが、ふつうは、どの流派でも大丈夫という紐を選ぶのが無難でしょう。

中出御用達の箱屋さんは、汚れ防止にいつも和紙をつけてくれます。
紐の結び方が、なかなか覚えられないとよく言われます。
それほど難しいわけではないのですが、覚えてもまた忘れてしまうんですよね~
教室では、結び方も少しやりました。
今回、俊さんも木箱を注文されて、自作の茶碗を納めていました。
とても仕上げがきれいだと、そして仕事が早く、安い!と箱屋さんを絶賛!!
私が褒められたわけではありませんが、自分で見つけたところなので、うれしいかも。
時々、ですが10年ほどのお付き合いになります。
紙箱はなかなかちょうどいいサイズがありません。お気に入りの作品が出来たら、ちょっときばって、木箱をあつらえるのもいいですよ。
皆で頼めば送料負担が少なくなりますので、備前の窯出しが終ってから、教室でも一度、ご希望があれば注文してみましょう!
きっと、楽しいですよ!