つねづね、思うことは
自分は、「うつわ」も大好きなんだけれど
「土」そのものが好きなんだなあ、ということ。
粘土に含まれる水分は30パーセント程度です。
可塑性があり、手でひねって、様々に形を作ることができます。
ろくろ上で、水を足して(水挽きといいます)、
するすると、左右対称の円形のうつわを形作ることもできます。
どろどろの泥漿にして、石膏型に鋳込み、
複雑な形を作ることもできます。
乾燥しきる間の半乾き状態で、高台を削りだしたり、白化粧を施したり、
掘り込みや穴をあけて装飾することもできます。
完全に乾燥すれば、800℃程度で素焼きをし、釉薬を掛け、1200℃以上で本焼きをします。
その過程で、土は、形、色、質感などがどんどん変化します。
それが面白くてたまらない、楽しいのです、
思うようにいかないことの方が、圧倒的に多いのだけど、
もっと、もっと、やりたい、知りたいと思ってしまいます。
結果を求めてはいるのだけれど、
過程が、楽しいんだなあと思うのです。
途中がおもしろい!!
半乾きで、高台を削ったあとの削りカス。
いえ、カスなんて呼びたくない!
削った土は、ひらひらしてたり、くるんくるんしてたり、
あきない表情です。
きれいだなあと思う。
いつも何かに使いたいと思ってきました。
今回、そんな様々な表情を持つ土くれたちをぎゅっと閉じ込めてみました。
うまく焼けるかな。
欠けたり、ひびが入るのも、面白いんじゃないかと思っています。
おお笑輪陶展でお見せ出来ればなと、思います。